小幅な下落。
それよりドル円やばない?
1ドル158円?
楽天証券のトップページにはドル円も表示されるのだが、
この短い間で円安になりすぎじゃない?
資産の大半をオルカンで持つことのリスク・リターン
僕の総資産は大体544万で、そのうちの410万くらいをオルカンで持っている。割合にすると7割ちょいというところか。
一般的な感覚からすればかなり攻めた割合だと思うけれど、今回はラッキーだったかもしれない。
たとえ円がとんでもなく下がっても、資産の大半が外国の株になっているので、大した影響を受けない。それどころか評価額が上昇するから僕にとってはメリットになる。
一括投資はリスクが高いのか?
よく一括投資はリスクが高いからやめとけという意見を見るが、ここで山崎元さんが述べていた考えを書きたいと思う。
それは「一括投資と積立投資で、最終的な投資金額が同じなら、引き受けるリスクは同じ」ということだ。
例えば一括で120万円購入するのと、毎月10万円ずつ積み立てて1年後に120万円購入したのとでは、最終的には両者とも120万円分のリスクを負うことになる。
当たり前だ。
そして株価は読めない。市場は読めない。予測不能だ。上がる可能性もあるし、下がる可能性もある。
であるならば、一括で購入しておいたほうが、もし上がったときの利益を取りこぼさずに済む。
こういう話だったように記憶している。
理性と本能の戦い
これは理性では納得できるが、本能的には拒否したくなるだろう。
自分が一括で買った直後に下がったら、ハイリスクであるように思う。けれどこれは、積み立てが終わった直後に下がる可能性もあるのだし、結局のところは運次第なのだ。
僕も最初、この考えに猛烈な抵抗を感じた。感じながらも一括で300万くらいを投資して、その直後に調整が入って10%くらいのマイナスを経験した。
正直投資したことを後悔した。
けれど、その後もう一度、書籍やyoutubeで自分なりに勉強して、一括で投資して放置するのが合理的だと納得した。その上で買い戻した。
僕が狼狽売りして買い戻すまでの間に、株価は大きく戻していた。僕はこの間の利益をまるまる取り逃しただけだった。
この話は結果論だし、逆にもっと下がっていた可能性もある。
でも重要なのは、理性によって導かれた結論を信用すると決めることだ。
そもそもオルカンへの長期投資自体が、短期で見れば不合理な値動きをするのだ。先日の猛烈な上げから一週間で急に下げて、その後戻して、今は円安でどうなる、みたいな状況だ。今年に入ってからの動きだけでも十分に不合理だ。
でも「長期的に見れば必ずプラス」という理性的な結論があるからこそ、短期的に下がっても持ち続けるのが合理的だと結論を下せる。
一括か積み立てかという話も同じで、僕は理性によって導き出された一括投資を行った。結果として利益を得ることができた。
もちろん下がる可能性もあった。というか実際に下がった。でもそこで持ち続けることができていれば、今よりも大きな利益を得ることができたわけだ。
そして今、とんでもない円安になるかもしれないという状況で、僕は総資産の七割以上を株で持つことができている。
今このタイミングでも一括投資をするべきだろうか? 理論的にはそうだ。なぜなら円安がこれ以上進む可能性があり、AI関連の技術がこれからとんでもなく上がって、めちゃくちゃ儲かるシナリオが存在するからだ。
いつ買おうと、希望的なシナリオと、悲観的なシナリオの両方が考えられる。これを本能的な部分で判断しようと思っても上手くいかない。
結局のところは理性を信用するしかない。今の値動きは、時間軸を伸ばせばほとんど誤差のようなものだと、投資をしている人間ならみんな知っている。それでも今このときの値動きに大きな心理的影響を受けてしまうのは、本能がそういうふうにデザインされているからだ。
だから「いついかなるときも理性を信じる」と決めることが、長期投資では重要なんじゃないかと思う。