現実の話だ。
オルカンというかインデックス投資に共通することだけど、いきなり価格が10倍とかに跳ね上がったりはしない。300万円投資したものが、一ヶ月後に3000万円になっていたりはしない。
100%ない。
オルカンを始めて気づくこと
オルカンを始めて少し経つと、「これって今の生活は何も変わってなくね?」ということに気づく。
むしろ生活の自由度は狭まっているように感じた。資産はほんの少し増えたかもしれないが、使えるお金の額は何百万と減っている。
オルカンに投資したお金が使えるようになるのは、十数年後の未来のことだ。
だから最初はオルカンに投資したことが不安になった。そのあたりでシリコンバレーバンクが破綻して価格がガッと下がったので、当時の僕は150万くらいを売却してポジションを減らした。
今思えば完全な狼狽売りだった。
オルカン損切り(笑)から学んだこと
その後株価は大きく戻し、現在に至るまで上がり続けている。
過去の自分を褒めるとするなら、オルカンの全てを売却しなかったことと、その後自分なりに勉強して長期投資の有用さを再確認し、買い戻しをしたことだ。
結局、オルカンは今の生活を変えないのだ。けれど、続けていればどこかのタイミングで、人生を変える可能性がある。
オルカンのようなインデックスに投資する上での大きな問題は、どのように売却していくかということだろう。株のままでは何も変えない。現金に変えないといけないのだから。
いわゆる出口戦略というやつだ。そこに各々が答えを出さないとならない。
僕の出した答えは、運用資産が3000万円、どうしても仕事に耐えられなければ2000万円になるまでは、絶対にオルカンを継続するということだ。
これは4%ルールという考え方が元になっている。3000万の4%は120万、2000万の4%は80万だ。年間これくらいの金額なら取り崩していいよという目安になる。
これに加えて、「ほったらかし投資」で述べられていた、「オルカンで被る最悪の損は30%下落」というのを考慮している。3000万円が30%下落したら2100万円になるが、それでも大体年間80万円くらいの利益は期待できる状態を維持できている(もちろん数年間下落するパターンもあるが、まあそれはそれ)。
年間80万円あれば僕は生きていける。仕事をするよりも、節約生活をするほうが比べ物にならないほど良い。
そんな感じで、今の僕はオルカンに全資金を投入しているという話でした。